外来受診の方
ボツリヌス療法外来
リハビリテーション科の外来では、脳卒中の後遺症である痙縮(手足の筋肉のつっぱり)に対してリハビリテーション科専門医とリハビリテーションスタッフがチームとなり、ボツリヌス療法を行っています。
ボツリヌス療法とは
ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌が作り出す天然のたんぱく質(ボツリヌストキシン)を有効成分とする薬を筋肉内に注射する治療法です。
ボツリヌストキシンには、筋肉を緊張させている神経の働きを抑える作用があります。そのためボツリヌストキシンを注射すると、筋肉の緊張をやわらげることができます。
ボツリヌス療法で期待できる効果
- 手足の筋肉がやわらかくなり、動かしやすくなることで、日常生活動作が行いやすくなります。
- 関節が固まって動きにくくなったり、変形するのを防ぎます。
- 介護の負担が軽くなります。
- 手足の筋肉のつっぱりを和らげることにより、痛みを緩和する効果が期待できます。
ボツリヌス療法をご希望の方へ
治療にかかる費用
ボツリヌス療法は保険適応ではありますが、非常に高価な薬剤を使用する治療法です。
薬剤の使用量によって異なりますが、3割負担でおよそ3~8万円の費用がかかります。公費負担医療制度が適用される方は負担金が少なくなる場合がございます。
お申し込みの流れ
かかりつけ医または 患者さまからの 電話申し込み
初回受診日は担当医師による診察が必要ですので、事前に当院までお問い合わせください。
お問い合わせ(病院代表):086-274-7001
月曜~土曜日/9時~17時(祝日を除く)
初回の診察
医師による診察(ボツリヌス療法適応判定)
- ボツリヌス療法による効果、副作用などについて医師から説明し、ご納得いただいたうえで同意書にサインをいただきます。
- ボツリヌス療法を行う日を決定します。
ボツリヌス療法 当日
ボツリヌス療法前 リハビリテーション 約30分
超音波検査・ ボツリヌス療法実施 約30分
ボツリヌス療法後 リハビリテーション 約30分
終了後、次回のリハビリを行う日を決めます。
2~4週間後
効果判定のための
リハビリ
医師による診察
効果判定のリハビリテーション 約30分
- ボツリヌス療法の効果は、注射後2~3日から徐々に現れ、通常3~4か月間持続します。その後、数週間で効果は徐々に消えてしまいます。注射を続ける場合には、年に2~4回の実施が必要です。
ボツリヌス療法外来 担当医師
鼠尾 晋太郎